第6章 変若水
山南「私は貴方の力を、そして代償を知ったからこそ頼ることはできません。」
千月「私は発作を起こそうが回復すれば戦える。それならばいいではないですか。変若水を使って腕の完治をしても理性が失われては…!」
山南「貴方が私の腕を治しても、私の立場は失われたままです。」
それは伊東という秀でた参謀に自分の役割を奪われた。そのことに他ならなかった。
山南「剣客として死に、論客も代わりがいる。ただ生きた屍になれというのであれば人としても死なせて下さい。」
その一言が人として言った山南さんの最後の言葉だった。