第6章 変若水
元治元年8月
禁門の変からしばらくが経ち、私の体調も良く普段通り過ごしていたある日の事だった。
平助「千月!」
千月「平助か。その格好は…」
平助「隊士募集の為にしばらく江戸まで行ってくる。このところの俺たちの働きが認められて警護地が広がっただろ?それでな。」
千月「そうか。くれぐれも気をつけて。」
…ということは、そろそろ伊東甲子太郎が入隊する頃だな。
後に御陵衛士を結成。平助もそれに着いて行く為に離隊し、油小路の変で…死ぬ。
わかっていたことだが、いざ目の前まで近づくと不安になるものだ。