第1章 銀
「おーい、千月!終わったかー」
こんな場でも軽快な声を上げられるとは…
「うはー流石だな。これで未来は変わったのか…?」
「わからない。」
未来は…どうなるのか…
「帰る。本当に未来が変わったのか確認しなくては。」
「おう。そうだな。」
「ゥヒャャャハァァァァ‼︎‼︎‼︎」
どうして…⁉︎
どうしてなの⁉︎
私はさっき確実に心臓を…
でも、あの姿はまさしく先ほど対峙した銀髪の男だ。
「血ヲヨコセェ…血ヲ、血ヲォォォ‼︎‼︎‼︎」
あぁ。未来は変わっていなかった。
颯太と私は銀髪の男によって心臓を無惨に抉られた。