第5章 信念
一方、土方さん達は天王山の頂上に向かう際、ある者と接触していた。
??「お前らが新選組か。」
永倉「おい、嘘だろ。平助じゃねぇか。」
土方「平助がここにいるはずねぇだろ。お前が夜真木颯太か。」
颯太「俺を知ってるってことは千月はやっぱりそっちにいるって事か。風間さんが言っていたのは本当だったんだな。」
土方「風間…だと…?」
颯太「あんたらに伝えなきゃいけねぇことがあって来た。千月をこれ以上あんたらの事情に巻き込まないでくれ。」
土方「どうしてお前にそんなことを言われねばならないんだ。あいつは新選組十一番組組長だ。主だって行動する義務がある。」
颯太「ダメだ。早く離隊させてやってくれ。千月優しいから、このまま人間といたら絶対にあの力使っちまう。あれは千月本人が壊れちまうのに。」
土方「何の事だかさっぱりわからねぇな。今は戦の最中だ。もし邪魔をしようってことなら斬る。」
土方さんはそう言い終えると颯太を抜いて先を急ぐ。
土方「千月は今、天王山の麓で風間と対峙している。話なら本人にしてやれ。」
それだけを言い残して去っていった。
その言葉を最後に、その場には誰の姿もなかった。