第5章 信念
そして土方さんを筆頭に向かう天王山。
その途中、道を塞ぐ形で立ち構える金髪の男の姿。風間千景の姿があった。
千月「土方さん、あいつは私に任せてもらえませんか?奴は相当の腕の持ち主です。全員で相手をしては本来の目的が達せられない可能性が。それに、あいつはまだ何か知っているかもしれません。」
土方「そこまで言うならばこの場はお前に任せよう。だが、この間のような勝手は許さん。平助、千月を見張ってろ。」
平助「おう。わかった。」
土方「他の者は俺に続け!」
土方さん達が風間の横を走り抜けていく。
その様子を横目に風間は口を開く。
風間「お前らだけで俺の相手をするか。愚かな。千月はともかくとしてその男、池田屋で天霧にたった一度の攻撃で動けなくなった者ではないか。そんな奴にこの俺との対峙を命ずるとは。」
平助「随分と余裕じゃねぇか。お前だってあの日勝ったのは総司がたまたま血を吐いたからって理由だろ。お前みたいな奴に弱いなんて言われる筋合いねぇよ!」
千月「平助!駄目だ!」