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薄桜鬼 群青桜

第5章 信念


突然の爆破音。
それは陽が登り始めた頃だろうか。

仮眠を取っていた私もその音で目が覚め、爆破音が聞こえた方を見やる。

新選組隊士は全員戦が始まった方へ援軍に向かった。

会津兵「待たぬか新選組。我々は待機を命じられているのだ。」

土方「長州の輩が攻め込んで来たら援軍に行く為の待機だろうが!自分の仕事に一欠片でも誇りがあるならてめぇらも待機だ云々言わずに動きやがれ!」

土方さんの真っ向からの厳しい言葉を受け、会津兵達も共に戦場へと馳せていった。

朝方、爆破音があったと見られる蛤御門に到着するも既に収拾が着いており、敵は公家御門、天王山に居るという情報を得た。

近藤「どうする、トシ。」

土方さんは原田さんを公家御門に。斎藤さんと山崎さんに状況の確認をさせ、当初の予定通り、蛤御門の守備を任せた。

土方「それから大将、あんたには大仕事がある。天王山に向かった奴ら以外にも敗残兵はいる。そいつらは商家に押し狩しながら国まで落ち延びるんだろう。それを追討するなら俺らも京の都を離れることになる。その許可を貰えるのはあんただけだ。」

そして井上さんも近藤さんに同行することとなった。

土方「残りの者は俺と共に天王山に向かう。」

それぞれ指定された場へ向かう。
鬼が関わっているとも知らずに。
そして私も気づかぬままに天王山に向かっていった。
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