第4章 鬼
土方「お前。さっきの騒ぎは一体どういうことだ。」
目を覚ました私に一番最初に聞かせられたのは先ほどの状況説明だった。
幹部も大半が集まっている。
山南「体調が芳しくないというのに敵と接触するとは…。」
千月「私は言ったはず。未来へ帰る方法を探すことを優先に行動すると。そしてこれは情報を得る為の行為。貴方方には関係のないことです。」
土方「だからと言って相談も無しに。しかもお前は高熱でぶっ倒れたんだぞ。そんな奴が敵と、しかも相手は総司を圧倒するほどの剣士。万が一の事も考えろ。」
千月「私にとっては例え我が身を滅ぼすとしても成さなければならない事だ。この程度の無理は承知の上。黙ってっケホッアッコホッゴホッ…」
平助「ほら言わんこっちゃねぇよ。そんな体調なんだ。例え重要な事だとしても自分の体を一番気にしろよ。」
土方「おいっ、顔も真っ赤だぞ。熱振り替えしてるじゃねぇか。横になっとけ。平助、こいつが外に出ねえように見張ってろ。」
どうせ今日はもう休む。動く予定もないから。
明日には回復するだろう。
私はそのまま静かに瞼を閉じ、暗闇に身を任せるのであった。