第4章 鬼
「千月」
「千月」
「桜時くん」
「「「千月!」」」
千月「っ…。ここは…。」
みんなが集まる中で私は目を覚ました。
平助「千月!無事でよかった…」
千月「一体これはっケホッケホッケホッ…」
起き上がろうとすると咳が止まらなくなってしまう。
斎藤「まだ無理はしない方がいい。」
土方「お前、すごい高熱だったんだぞ。体調が悪いのなら無理に参加しなくてもよかったんだぞ。」
そうか。私は力を使って…。
千月「颯太は…無事だったの…?」
平助「あ、ああ俺のことか。大丈夫だ。」
千月「そうか…。よかった…。」
その言葉を最後に私はまた気を失ってしまった。
土方「記憶が混濁している様だな。」
沖田「まさか千月ちゃんまで倒れるとはね。」
土方「お前だって血を吐いたらしいじゃねぇか。しばらくは絶対安静。いいな。」
はいはい。と軽く受け流すとみんな早々に部屋を出て行った。
それから約二時間後、私は目を覚まし身支度を整えて裏門へ向かった。