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薄桜鬼 群青桜

第3章 左腕


平助「千月遅いな…」

沖田「あの子口下手だからね。喧嘩してたりしてね。」

土方「あいつと喧嘩すんのはお前だろ総司。」

そんなたわいもない話を断ち切る様に襖を開け、山南さんと私は中へ入る。

千月「失礼します。」

近藤「おお、山南くん。桜時くんもご苦労だったな。」

こうして山南さんを交えて、久しぶりの幹部揃っての食事を楽しんだ。


千月「幹部が揃っているということで私からお話しなければならないことをお伝えします。」

近藤「ん?どうしたんだ改まって。」

私がこれから起こる歴史を知っているということ。それぐらいは伝えておかなければ。

千月「私がここより先の時間から来たことはお伝えしましたが、それに関する事です。」

私の並々ならぬ雰囲気を察したのか、この場に緊張が流れる。

千月「私の元いた時代では過去においての偉人や起こった事件などを学問として覚えなければならないのです。この意味、お分かりですよね。」

土方「それは、お前がこの時代で何が起こるのか、どの戦争でどちらが勝利するのか敗北するのか知っているということか。」

千月「新選組のこの先も知っています。」

沖田「その情報、有効に使えば新選組も今以上に発展でき、尚且つこの先の戦争でも有利な戦術で戦うことができる。ということかな。」

千月「不可能では無いでしょうが、私はこの情報、一切教える気はありません。」
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