第3章 左腕
土方「今戻った。」
それは文が届いてから10日程たった時の事だった。
近藤「おお、トシ。」
沖田「土方さん。」
全員「っ⁉︎」
山南さんの左腕はやはり相当の負荷でだったらしく、体調も思わしく無いようだった。しかし、それだけではないようなそんな感覚があった。
山南「ただ今戻りました。」
斎藤「総長、副長、お疲れ様です。」
近藤「怪我の具合はどうだね。」
山南「ご覧の通りです。不覚を取りました。しかし、見た目程大袈裟な怪我ではありませんのでご心配なく。」
そう言うと山南さんは立ち上がり、その場から去ろうとする。
平助「山南さん、晩飯は…」
山南「結構。疲れたので部屋で休みます。では。」
部屋を出た後の山南さんの表情が険しかったことはここにいる全員が察した事だった。