第3章 左腕
千月「ただいま戻りました。」
永倉「おー千月、お疲れさん。…と、総司と一緒だったのか…。」
千月「平助が先に屯所に戻りましたので残りの時間だけ沖田さんにお世話に。」
原田「沖田と、ねぇ…。斬り合いとか始めなくてよかったな。」
永倉さんと原田さんは顔を見合わせてため息。
私と沖田の噛み合わなさは既に隊の殆どが感じている事実。
私はああいう男は嫌いだ。
千月「私から仕掛けることは絶対にない。もっとも、沖田さんが仕掛けて来ようものなら応戦はしますが。」
原田「やるとしても稽古程度で収めてくれよ。お前らじゃしゃれになんねえよ。」
流石に一昨日の手合せの時は殺気が抑えられたかったからな。気をつけねば。