第14章 覚悟
千月「土方さん、少しお時間よろしいでしょうか。」
土方「桜時か。入れ。」
後日、私は土方さんの部屋に足を運んでいた。
颯太から聞いた話の裏を取るために。
だからと言って正面切って話せるような事でもない。
千月「芹沢鴨氏についてお聞きしたいことがありまして。」
土方「芹沢さんだと?どうしてそんな事が気になるんだ。」
千月「お願いします。芹沢鴨氏がどの様に最後の時を迎えたのか、お教えください。」
もし変若水がその時より存在していたのなら、凶暴だったという説のある芹沢鴨氏が使わない訳がない。そんな気がしたのだ。
土方さんは少し考えるような素振りを見せつつも筆を置き、私の方へと向き直って話し出した。