第11章 本来
翌日、制札を守りきった報酬として幕府から報奨金が。
原田さんがその報奨金でご馳走したいということで幹部揃って島原へ来ていた。
君菊「皆はん、お晩どすえ。ようおいでにならはりました。旦那はん達のお相手をさせていただきます君菊どす。どうぞ楽しんでおくんなまし。」
驚いた。こいつも鬼…か。
まさかこんなところにもいたとは。
永倉「千月ちゃん、なーに堅苦しい顔してんだ。今日は難しいこと考えないで楽しんだらどうだ。」
いけない。鬼を見つけるとどうしても警戒してしまう。悪い癖だな。
ただ静かに暮らしている鬼もいるというのにな。
千月「ああ、そうだな。」
今日は素直に楽しませてもらおう。