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薄桜鬼 群青桜

第10章 二人


??「千月もなんでこんな奴らとつるんでるんだか。」

それは突然のことだった。

千月「颯太…なぜここに。」

颯太「ちょっとお前に用があったんだ。言っといた方がいいと思ってな。本当は二条城で言おうと思ってたけど邪魔が入っちまったし。」

私に伝えたい事がある…だと?
一体それは…

沖田「久しぶりだね、颯太君。この間はどうも。で、敵地に乗り込むってことは、覚悟は出来てるんだよね?」

千月「待て沖田。颯太、話とは一体…」

颯太「部外者には聞かれたくない。場所を変えたい。」

沖田「敵である君と二人きりにするのは無理だね。」

そう言いながら刀に手をかける沖田。
敵意を剥き出しにして熱のこもった瞳で颯太を睨みつけていた。

しかし颯太は至って冷静で、ゆっくりとこちらに歩み寄ると平静を装って話し続ける。

颯太「俺が敵ってのは新選組としての話だろ。でも、俺と千月は同じ場所から来たお前らより付き合いの長い仲間だ。」

私にしか話せないとなると話の内容は限られてくる。
大方、元の時代への帰還の事やこの時代の事だろう。

もしそうだとしたら聞いておかなければならないし、新選組の者に聞かれても困る。

千月「わかった。人気のない場所まで移動しよう。
それと沖田、颯太が来たことは私から報告しておく。誰にも言わないでおいてくれ。」
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