第2章 浅葱色
土方「今戻った。」
??「おおトシ、斎藤くんと総司もご苦労だったな。ん?その者は…」
斎藤「今晩の目撃者です。」
??「む、そうか。まあ、詳しい話は明日皆を集めて聞くとしよう。君、名は何と申す。」
千月「私は桜時千月と申します。」
近藤「桜時くんか。私はここの局長の近藤勇だ。よろしく頼むな。今日のことだが、詳しく話を聞きたいのでな、今晩はここに泊まって貰いたいのだがいいかね?」
私は黙って頷く。
新選組局長か。大らかなのだな。信用していい。一目でそう思えた。
近藤「そうか。良かった。では斎藤くん、彼を空き部屋に案内してくれるかな?」
かしこまりました。と斎藤さんは返事をするとついてこいと言わんばかりに私を見やり、奥へと進んでいく。
そんな様子を見ながら私も黙って後を追うのだった。