第9章 吸血鬼
松本「次」
千月「松本先生、私実は女でして。詳しい事は後ほどお話しますので今は服を脱がずに診察をお願いしたいのですが。」
いよいよ私の番が来た。
松本先生にだけ聞こえる程度の小声で話す。
平助がそわそわした様子でこちらを見ていたような気がするが、元々話す気でいた為そこまで気にする事でもなかった。
やはり驚いていた様子だったが、脈を測ったり、首元を触ったりして診察はしてもらえた。
が、かなり深刻な顔つきだった。
松本「ちょっと背中を向けてくれるかな?」
そして服の上から背中を触ったり押さえたりして、診察は終了した。
診断の結果は後ほどお話する際に詳しく聞かせてくれるという事らしいが、何か異常が見つかったというのはまず間違いないだろうな。