第1章 ♢双子の兄
『もうこれで何回目だよ!!』
双子の兄の嵐 二宮和也と電話中。
和「まぁまぁ。俺が人気だっていう証拠じゃない。お兄ちゃんが人気者でも嬉しいでしょ?」
『…ったく、誰のために愛想よく握手してやってんだか。』
和「愛するお兄ちゃんのためでしょ。
いい子いい子(笑)」
『もー!バカにすんなっ!!』
和「んふふ(笑) ごめんて。
つか、 お前明日空いてる?」
『明日?…空いてるけど。…何?』
和「そんな警戒すんなって(笑)今回は大丈夫だから!」
正直言ってお兄ちゃんの急な呼び出しに良い思い出は無い。
それもそのはず。過去に急用だから!お願い!マジで!とか言われ指定された場所へ行ってみると某番組の収録現場、某雑誌の撮影現場、など顔がほぼ同じな事をいい事に何度も身代わりにされて来たからだ。
『…本当に騙さない?』
和「騙さねーよ! な、お前、誰が大事な大事な可愛い妹を騙しますか。俺を信じなさい。」
まるで説得力の無い…。今度は何が何でも
行くもんですか!!
和「俺ん家から好きなゲームソフト持ってっていいから!」
『…やる。』