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道化師恐怖症。

第14章 砂糖菓子で出来た刃




初日は普通だったが
何日か部活をしていく度
私に対する視線は
どんどんと冷えていった

主に切原くん、真田くん桑原くん
以外から


対応もキツイし冷たい

もう金坂さんによる
私への罪悪感は消えちゃったみたい

もともとそれは小さいものだったから
それはいいんだけど

いい加減子どもっぽい事
やめろっていう話


「はーぁ」


私の靴箱の中の靴が見えない

原因は埋め尽くされた紙

クシャクシャになったソレを
広げてみる
予想はしてたんだけどね
書いてあったのは

『マネージャーやめろ』

『死ね』

『調子のんな』

大体こんなもん

だったらそれを
先生に訴えやがれっての

私に言われてもどうしようもない


とりあえずゴミ箱を持ってきて
ゴミをすべて処分

日に日に増えている紙たちが
無駄にされていて可哀想

資源は大事にしないと




と、ゆー訳で
今日も元気に部活へ向かう蒼ちゃんです

みーちゃんには凄く心配
させちゃっているけど
耐えられなくなったら辞めると
言えば納得してくれた

まーあんなのやるの
普通のファンクラブの人ではない

会長であるみーちゃんを
敵に回すわけがないし
なにより私が無理矢理入れられたのは
初日にみーちゃんが知らせてくれた

そして元々
私は嫌われるタイプじゃ
なかったからね


今のところ思いつくのは
過激派の方々かR陣…

両方ともありえる
あー怖いわー

もーこれを苦にして
私の胃に穴が空いたらどーすんのー?
空きませんけどね はっ


さて部室に着きました

えーっとドリンク作って洗濯機回して
脱水かけた洗濯物を乾かして…

2、3軍のジャグも用意しないと
あと…コート整備は選手がやるから
いいとしてー

ん、とりあえずこれだけやっちゃお


冷蔵庫から粉を取り出して
準備を始める

その時

ドアがキィと音をたてて開いた


また切原くんかな?
今度はどうしたんだろ

粉を置いて振り返る


入ってきたのは
切原くんじゃなかった

独特な赤毛が目に入る


「よぉ」

「…丸井…くん」


ガチャリと鍵が締まった音に
私は冷や汗をかかずには
いられなかった





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