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道化師恐怖症。

第28章 処刑台でティーパーティー




あぁー...もう、なんだこれ

意味が分からない単語の並びに
苦戦するのはいつものことだ

A?B?is?who?

日本語だって怪しいのに
他国の言葉なんてやってる余裕
あるわけねーだろ

これが無ければ
蒼先輩と帰れたのになぁ...

あーあ


「終わった奴から帰っていいから
頑張れよー」


え、まじ!?

先生それを先に言ってくれよ!!


まだ結構残ってた空白を
必死に埋める

多分これはこうだ
ここはこうでいいだろう

ほとんど勘だが気にしない


「よっしゃ!終わった!」

「お、切原が一番か」

「先生帰っていいんスよね!」

「他にもやってる奴いるんだから
静かにせんか!
いいぞ帰って。テストは明日返す」


やったー!!

もしかして急いで帰れば
蒼先輩どっかにいるかも...


学校をダッシュで出た

早く、早く会いたい


どこにいるかな、蒼先輩

あ、そーだ
聞いてみればいいんだ


携帯を開いて
お気に入りの1番上の人


「補習終わったんスけど
いまどこですか?...っと」


ポンッと軽い音がして
メッセージが送られた


しまった絵文字が無い

あんまり無愛想だと
怒ってるとか思われたり...

いや、まず
俺のせいで一緒に帰れなかったのに
俺が「どこ?」って聞くのは
アリなのか?


わかんねー!!!!
早く既読つかねーかな...


蒼先輩は比較的
返信が早い

たまに寝てる時とかもあるから
全然返ってこねー時もあるけど


携帯、見れないのか?
スタ爆は勇気でねぇし...

...そーだ
前城先輩に聞いてみよ
もしかしたら一緒に帰ったかも


えっと...前城先輩、前城先輩...


やっと見つけてタップしようとした時
画面が急に切り替わった


え、電話!?なにこれミス!?
いや、ミスだったらすぐ切るよな...

名前の表示は前城先輩


一瞬、ほんとに一瞬だけ
ゾクッと変なものを感じた

そんなのは気のせいだと
首を振って電話に出る


「もしもし?どうしたんスか?」

「赤也くん!?
○✕病院って分かる!??」

「分かりますけど...?」


嫌な予感は、無視出来なかった


「蒼が...!!!
トラックとぶつかったの!!!!」







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