• テキストサイズ

道化師恐怖症。

第26章 奥深くまで愛で満たして




赤也くんとそういう関係になった事
一番にみぃちゃんに伝えた

文書で言ったのだけど
みぃちゃんは10秒も経たず電話を
かけてきたからビックリしちゃった

少し長電話になったから眠たい...


手で口を覆い隠しながら
欠伸を1つ落とす


「蒼せんぱーい!」

「あ、赤也くん。おはよー」


朝から赤也くんと会えて顔が綻ぶ
嬉しいなぁ...

私たちは以外に近所だったから
一緒に登校しようという話になったのだ

なんか青春って感じ...
うわぁぁぁあ、めっちゃ照れる


「えっと、今日は晴れてますね!!」

「そうだね。晴れてるね!」

「雲がないッスね!」

「晴天ってやつだね!」


...ってなんでこんなに
語尾が強くなるんだよ

柄にもなく緊張してんのかな私

どうしよ、落ち着き...たいけど
落ち着けない!無理!!


チラッと赤也くんを見るけど
彼もかなり緊張してるっぽい

顔が変に赤いし
なんかどこ見てるか分かんないし

相変わらず可愛いなぁ...
思わずプッと吹き出した


「え!?なんスか!?」

「や、私たち緊張してるなーって」


今まで普通に
話していたのにね


私たちの関係がハッキリしたものに
変わっただけで
取り巻く環境はなんにも
変わってないはずなのに

隣を歩くだけで緊張して
鼓動が早くなって、うるさくって

口が、唇が、乾いていく


「そりゃ緊張しますよ!
だって蒼先輩と付き合える
なんて夢みたいだし...」

「私なんて大した
人間じゃあ無いのに」

「大してます!!!!!」


これは褒めてくれてるのかな?

だとしたら、照れるな...


「へへ、ありがとう」

「それに、蒼先輩って
その、なんつうか...」

「ん?」

「めっちゃ、可愛いんスから...」

「え。」


ちょ、なにそれなにそれ
反則ですよ赤也くん

なんで言った君がそんなに
顔を真っ赤にしてるんだよ!

そんなの私が恥ずかしいっていうか
うわ、顔が熱い...


「だから、緊張ッス!!」

「赤也くんのせいで
私も更に緊張してきたよ...」

「え!?」


うぅ、ニヤけてないよね...

あーもう予想外の事ばっか
マスクでもしてこれば良かったな







/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp