第24章 マリオネットは踊り狂う

「確かに西崎先輩は嘘をついてた。
だけど！！自分たちがした過ちを
少しも認めようとはしずに
また1人を責めようってのかよ！？

そんなんで何が変わるんだよ！！！」

「っ、...！」

「...西崎さんが私に
暴力をふれと言ったの？違うよね。
君たちが感情を抑えきれなかっただけ」


まぁ丸井くんに関しては
西崎さんの指示だろうけど

直接的じゃなくて
間接的に


「君たちが私より
西崎さんの言葉を
信じる理由はよく分かる。
彼女の方が信頼はあったはず」


その言葉に便乗しようとしたのか
彼らの空気が少し緩む

しかし、私はそれを許さない


「けど

金坂さんは西崎さんより
長く皆と携わってなかった？」


金坂さん

きっと皆も久しぶりに
聞いたであろうその名前


彼女は確かに
褒められる性格ではなかった

だけど、仕事だけはしっかり
やっていたこと

それはファンクラブも認めてた事で

信用には値するべき事


「実はね、私。聞いてたんだ。
金坂さんは西崎さんに
嘘の真実をでっち上げられたって」

「それは誰から...」

「金坂さん本人から。
...今でもこんなに嘘を
ついてたんだから。
その時も同じ事、したんじゃない？」


また、みんなの目が
冷たく光る

相変わらず自分のことを
棚に上げるのが得意な人たちだよ

お前らも反省すべきなんだって


「ち、ちがっ！」

「違うん...だよな？」

「そ、そうよ！それは如月が
勝手に言ってるだけで...」

「さっきまで蒼呼びだったのに
今度は苗字呼び捨て？
はは、笑っちゃうよ」


もうボロしかでない
その姿は滑稽極まりない

なんて見苦しいんだろう


「あの時も、今も...。
なんで、理不尽な暴力を
受けるのは私なの！！
私はただ先生に勧められて
ここに入っただけなのに。

でも、どこかで私は
こんなふうに殴られるような
悪いことをしたんだろうね」


じゃないと、おかしいもんね？

あぁ右手がジクジクして
段々気持ち悪くなってきた

目が回って、グルグルして

いっそのこと倒れてしまいたい


そうなれば、いいのに