第20章 剥がれ落ちた花びらが舞う
「…じゃあ1つの可能性として
君の傷がエリナのせいだとしよう」
「だから…!」
「1つの可能性だよ。
それでもね?如月さん。
俺達にとってエリナは絶対の存在なんだ」
俺の言っている意味分かる?
そう言って微笑む幸村くん
分かるよ
つまり君たちにとって
西崎さんに変えられる存在は無いと
西崎さんが私に
何をしようが関係なくて
私より西崎さんを取るって
言いたいんでしょ?
少し私の味方になってくれるかも
と、いう淡い期待を抱かせて
現実を突きつけるパターンね
まぁそんな手?
私にはすこーしも効きません
君たちなんかが味方になってくれる
なんて馬鹿な考え、ないから
「…うん」
「だったらいいや。
ほら、さっさと仕事行きなよ」
お前らが引き止めたんだろーが
文句の一つでも言いたいが
そんなの私のキャラじゃないし
大人しく引き下がりますよー
「蒼、先輩…」
「…なに?」
分かってるってば
心配してくれてるんでしょ
その気持ちは
ほんとに嬉しいから
今は黙っておいてよ
怪しまれるのが一番不安で
危険なんだ
「っ、なんでもないッス」
「ん、そっか」
なんとなく、幸村くんを見れば
また意地悪そうな顔つきで笑っていた
あー腹立つ
でも無駄な心配が消えたのは
良かったかな
とりあえずお手伝いに
行きますか
変に疑われても困るし
少し小走りで部室に向かう
仕事…してるのかな
してないような気がするわー
「お待たせ、!」
「!!…なんだ如月か」
悪かったな私で
てかやってる事予想通りすぎて
もはや笑えない
なにって…
椅子に座って携帯かまってましたよ
ですよねー
仕事してる訳ないですよねー
私が入ってきて
焦るくらいなら少しでも
仕事しとけばいいのに
「お待たせ…です」
「遅かったわね。
なにしてたのよ」
「別に何も…」
俯きながら言えば西崎さんは
何かが気に入らなかったらしく
バンッと大きな音が響いた
何かを蹴ったらしい
うっとおしいなー
物に当たって私、強いです
アピールか何かですかー
あーすごいすごい