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暗黒組織特殊部隊

第5章 少女の過去


老紳士は、私に何でも与えてくれた。

オモチャも、美味しいご飯も、
幼稚園にだって入れてくれた。

だが、私はつまらなかった。
寂しかった。

その老紳士は、
私に何でも与えてくれたが
私と遊んでくれなかった。
私と話をしてくれなかった。

私をかまってくれなかった。


老紳士は、私よりも
難しい数式の書いてある本の方が
大切らしかった。


私は寂しくて、その本を
グチャグチャにしたことがある。

老紳士は怒らなかったが、
とても悲しそうだった。

それから、本にイタズラするのは止めた。
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