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暗黒組織特殊部隊
第5章 少女の過去
母親は、私を捨てる前に
「経済的に苦しいから……」
と言い訳をした。
だが私は知っていた。
それが嘘であることを……
私は道端に捨てられた。
家までの道は分かったが
帰る気にはなれなかった。
7つの夜を道路で過ごした。
8つ目の朝を迎えたとき
老紳士が私に手を差し出していた。
そして、目を細めてこう言った。
「うちにおいで」
それだけしか言わなかったが
その人は悪い人ではないと思った。
だから、ついていくことにした。
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