第14章 熱
『まぁ大した事じゃないんだけどね。本当は明日まで君ら休みだけど、1日早く会社に来て僕の手伝いをしてもらいたかったんだ』
「手伝いですか…」
今の状況を考えたら、隼人の側に居た方がいいけど…。
でも社長直々の頼みだし断れないよな…。
「俺、明日手伝いますよ」
『え、でも…』
「大丈夫です。あいつもいい大人ですから、1人で何でも出来ますよ」
『そっか…。じゃあお願いするよ』
「はい」
そんなこんなで、俺だけ明日会社に行くことになった。
隼人のことは、心配だがまぁ仕方ないだろう。
朝ごはんと薬用意すればあとは何とかなるか。
何でクラウスさんのところ行ったんだって文句言われるかも知れないけど、まぁそれも仕方ない。
俺は部屋に戻り、隼人の眠っているベッドの上に静かに腰をおろした。