第14章 熱
爆睡だな…。
起こすのも悪い気もするし、でも薬飲まさなくちゃいけないし。
どうすれば…。
「………あっ」
いやいやいやいや!
流石にそれは…。
だけどこうするしか方法はない。
いや、考えろ、考えるんだ俺!
他にもっといい方法がある筈だ。
「………」
思い浮かばない…。
隼人をちらりと見て、起きないことを確認し、ベッドに近付いた。
数分後。
俺は部屋から出て、リビングの椅子に座った。
何で俺、あんな技術持ってたんだろ。
初めてだったんだけど。
でも、まぁ起きなくてよかった。
つか、あいつにどう顔合わせればいいんだ。
絶対不自然な行動とってしまうよな。
平常心を心掛けなければ。
あー、ここ数年で俺結構成長したよな。
多少のことは普通に出来るようになった。
って、この先特に役立つ事でもないけど…。
「はぁ…」
ふと、さっき自分がした行動を改めて思い返し、顔が熱くなった。