第14章 熱
翌朝。
目を覚ますと、目の前に隼人の顔があってびびった。
結局あのまま眠ってしまったらしい。
ベッドを抜け出し、隼人の額に手を当ててみる。
まだ熱い。
毛布をかけてやり、食器を持ってキッチンへ向かった。
今日も休みだから1日中看てれるけど…。
時計を確認すると、丁度10時だった。
あの様子だと、当分起きて来ないよな。
じゃあ軽く飯作ってから薬買いに行くか…。
そう思い、エプロンをして料理に取りかかった。
数十分後。
「ただいまー」
そう呟き、リビングへと向かう。
リビングに入り、テーブルに薬の入った袋を置く。
ご飯に手はついてないってことは、まだ起きてないってことか。
薬と水を用意し、隼人の部屋へ行った。
やはり隼人は眠っていて、起きた様子も起きる気配もない。
隼人の体を揺らし起こすが一向に目を覚まさない。