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ツンデレと腹黒のそれから

第2章 仕事場にて


それから数時間仕事をして、大体片付いたため帰ることになった。


「タカヤお疲れ。初めての仕事、どうだった?」

「とても楽しかったです」

「それはよかった。明日にでも、うちの係りの奴らと飲みに行くか」

「あぁ、いいですね!是非行きたいです」

「じゃあ夜空けておけよ」

「はい。お疲れ様でした」


部署を出て、エレベーターに向かう。

ボタンを押すと、直ぐに扉が開きそれに乗る。

1階を押し、扉を閉めようとした時。


「待って、乗る!」


隼人がエレベーターに乗り込んで来た。


「ふぅ、間に合った」


扉が閉まり、密室に2人っきりとなる。


「どうしたんだ、そんなに慌てて」

「お前と帰る為に走って来たんだよ」


そんなの、家でも会えるのに…。

でも、そんな些細な事が、嬉しいと思った。




それからデパートに寄って買い物をし、家に帰った。

エプロンをして、キッチンに立つ。


「何か手伝おうか?」

「いや…。風呂でも入れておいてくれ」

「分かった」


何だか、新婚みたいな会話だったな、今…。

自分で思って照れてしまった。

それを誤魔化す為に、俺は手を動かした。


「なぁ貴夜、さっきの会話新婚みたいだったな」


にこやかな顔でキッチンに入って来た隼人。

何で同じ様なこと思ってるんだよ…!

赤くなっているであろう顔を、俺は隠す様にうつ向く。
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