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ツンデレと腹黒のそれから

第2章 仕事場にて


隼人とは同じ部署だが係は違うため、結構席は離れている。

あいつは寂しがってたけど、俺としてはその方がいい。

席に案内され、そこに座る。

結構広い机だな。

色々資料とか置けそうだ。


「タカヤ、だっけ?私は係長のリサ。よろしくね」


隣に座っていた女性に手を差し出される。

俺は慌てて握り返し、笑顔を見せた。


「はい、よろしくお願いします」


同じ係の人全員と握手を交わした。


「日本人2人が一気に入ってくるなんて珍しいことだから、君たちには少し興味があったんだ」


係長が、俺をまじまじと眺める。

係長は、何だか雰囲気が大人で、ひとつひとつの動きが綺麗だ。

きっとモテるんだろうなと思いながらも愛想笑いを浮かべる。


「俺も、楽しみでした」




それから数分後。

仕事を教えてもらいながら、資料をまとめたり、調べたりした。

デスクワークとか、楽しいな。

それに時々営業もあるって言ってたし、遣り甲斐がある。

資料まとめ一段落つき、伸びをした。


「タカヤお疲れ。もうすぐでお昼休みだから、食堂に案内するよ」

「あ、はい」


同じ係りの人と並んで食堂に向かう。


「タカヤ、日本のこと、色々教えてくれよ」


男性が、俺の肩を組み言った。


「日本のこと、ですか?」

「おう。どんな所があるんだ?」

「そうですね……」


日本のことを、たくさん教えた。

食事中も、昼休み中も。

この人たちといると、凄く楽しい。

自然と、笑顔になれた。
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