• テキストサイズ

ツンデレと腹黒のそれから

第19章 愛してる…。


「……ごめん、隼人。好き、隼人が好きだよ。どんなことがあっても、ずっと、ずっと好きだから」


泣きながら言った。

それを聞いた隼人も、少し泣いてた。


「俺も、貴夜が好きだよ。ずっと好きだよ」


体を離した後見つめ合い、どちらかともなく唇を重ねた。

久しぶりの、この感触。

ずっと求めてきたと思う。

離れている間、無意識に隼人の事を考えていた。

ずっとこの感触を求めていた。

ずっと、ずっと隼人に会いたかった、触れ合いたかった。

そんなのに今頃気付くって、遅いよな。


「あ、そうだ」


唇を離して、隼人が横にある棚からある箱を取り出した。


「左手出して」


左手を出すと、隼人は手をとり、箱から取り出した指輪を薬指にはめてくれた。


「これ…」

「あの時買った指輪。本当は食事中に渡そうと思ってたんだけど、今日1日入院しなくちゃいけないから…」


隼人はそう言いながら、指輪をはめた指にキスを落とす。


「こんなとこでなんだけどさ。……貴夜」


隼人が、優しく笑った。


「俺と、結婚してください」
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp