第19章 愛してる…。
数ヶ月後。
数週間前に式を挙げた。
ウエディングドレスを着せられると言う俺にとって罰ゲームでしかないイベントもあったが、まぁよかったと思う。
その後は美味しく頂かれ、暫く動けなかったし。
まぁそれも、よかったとしよう。
「ただいま」
「お帰り、隼人」
「そこは、『お帰り、あなた』だろ?」
「黙れ」
結婚しても、相変わらずの日々。
ただひとつ変わったとしたら、隼人の前で、結構笑うようになったってとこかな。
何だか嬉しくて、よく笑ってしまう。
それは隼人自身も気付いたのか、俺が笑ったらあいつも嬉しそうに笑う。
あ、日本に居る人たちに、色々報告しなくちゃだな。
近々、日本に行こうと提案してみようか。
「貴夜、どうかしたか?」
「……いや、何も」
久々に、家族にも会いたいし。
あと、両親にも報告だな。
「貴夜」
「ん?」
「……愛してるよ」
今凄く、幸せだってこと。
「うん、俺も…」
【END】