第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!
俺もエレベーターから降り、ゆっくりと道を歩いた。
あいつ、何処で寝泊まりしてんのかな。
やっぱクラウスさんの家?
いやでも、あいつのことだから「迷惑かけたくないです」とか言ってホテルに泊まってそう。
つーか、もう十分迷惑かけてるっつーの。
あと、貴夜がいなくなって改めて気付いたのが、俺は本当に全く家事が出来ないと言うことだ。
掃除は、学生時代は独り暮らしだったから多少出来るけど、料理がなぁ…。
俺が熱出した時の看病のお礼にと思って貴夜の為に料理はしてみたが…。
我ながら殺人的な見た目だっだし。
それでもあいつは食べてくれて…。
その時どんなに嬉しかったことか。
あ、あの時確か貴夜は…。
…って、言うか。
「………俺、あいつのことばっかり考えてる」
こんなにも愛しい相手と、何故すれちがってしまうのだろう。
もしかして、俺だけが想っているからか?
「……いや…」
その逆か。
お互い想い合っているからこそ、すれちがってしまうんだ。
まぁあくまでも、俺の持論だけど。