第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!
クリスマスまであと1週間と迫ったある日。
俺は帰る支度をしていた。
結局、貴夜をどうするかは、俺は何もしない方がいいと言う結論に至った。
下手に動けば、本当に離れることになるかも知れないからだ。
まぁ俺も、その方がいいと思う。
だから今は、必要以上に貴夜には近付いてないし目も合わせていない。
と言うか、あっちもそうしてる。
あー、欲求不満。
全然貴夜に触れてない。
でも、今は我慢しなくちゃだな。
鞄を持ちエレベーターの方に向かった。
エレベーターのひとつのドアが閉まりそうになっていたため、慌てて駆け込む。
「すいません、乗ります」
ふぅっと息をついた時、「あっ」と言う声がした。
嫌な予感がして声のした方を見る。
やはり貴夜がいて、平常心を装うのに苦労した。
一方の貴夜は、動揺しすぎ。
俺のことをチラリと横目で伺ったりそわそわしたり。
俺を意識してるのは明らかだ。
そーゆーの、可愛いんだよな。
エレベーターが1階に着くと、貴夜はそさくさとエレベーターを出ていった。