• テキストサイズ

ツンデレと腹黒のそれから

第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!


「サプライズが裏目に出たか…」


リサさんがため息をつきそう言った。


「これは、流石に貴夜が悪いな」


クラウスさんは考える素振りを見せた後、俺を見る。


「君、謝る気はある?」


な、何で俺が…。

そりゃ少し悪いところあったけど、今回はあいつよりは悪くない。


「ないって顔だね」


苦笑いを浮かべたクラウスさん。

リサさんも「謝らなくていいぞ」と言ってる。


「そしたら、どうやって貴夜に誤解だって気付かせるかだね」

「そうですね…」


どうして…。

どうしてこの2人はそこまで俺たちのことを考えてくれるんだろう。

ジーナもそうだ。

彼女も、真剣に指輪を選んでくれた。

何がそこまで、この人たちを動かすんだ。


「おいハヤト、お前も考えろよ」


リサさんに言われ、我に返る。


「君たちには、うまくいってほしいんだから」

「……」


あぁ、そうか。

皆、そう思ってるから、俺たちのためにこんな…。

込み上げてくる涙をぐっと堪え、俺は笑った。


「はい…!」
/ 164ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp