第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!
「サプライズが裏目に出たか…」
リサさんがため息をつきそう言った。
「これは、流石に貴夜が悪いな」
クラウスさんは考える素振りを見せた後、俺を見る。
「君、謝る気はある?」
な、何で俺が…。
そりゃ少し悪いところあったけど、今回はあいつよりは悪くない。
「ないって顔だね」
苦笑いを浮かべたクラウスさん。
リサさんも「謝らなくていいぞ」と言ってる。
「そしたら、どうやって貴夜に誤解だって気付かせるかだね」
「そうですね…」
どうして…。
どうしてこの2人はそこまで俺たちのことを考えてくれるんだろう。
ジーナもそうだ。
彼女も、真剣に指輪を選んでくれた。
何がそこまで、この人たちを動かすんだ。
「おいハヤト、お前も考えろよ」
リサさんに言われ、我に返る。
「君たちには、うまくいってほしいんだから」
「……」
あぁ、そうか。
皆、そう思ってるから、俺たちのためにこんな…。
込み上げてくる涙をぐっと堪え、俺は笑った。
「はい…!」