第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!
数日後の昼休み。
「ちょっと、面かせ」
とリサさんとクラウスさんに連れられ社長室へ。
とりあえずソファに座らせられ、2人と向かい合った。
「一体、何がどうなったらこう言う状況になるんだ?」
リサさんが呆れた様に言った。
何だ、知ってるのか。
まぁクラウスさんが話したんだろうけど。
「それは、俺にも分かりません」
「それでは困る。早く解決してもらわないと。タカヤが全然仕事に手がついてないんだよ」
そんなこと言われても…。
原因が全く分からないし解決しようもない。
「…貴夜に、何故怒ってるのか聞き出せたよ」
「ホントですか!?」
クラウスさんは頷き、ため息をついた。
「多分これは、貴夜の誤解だと思うけど…。君が女性と結婚するって」
……は?
何だそれ、初耳。
「知らないって顔してるね。やっぱり貴夜の誤解か」
クラウスさんはもう一度ため息をつき、話始めた。
「あの日、貴夜は買い物に出掛けたそうだ。そしたら、君と君の係の人が楽しそうに買い物をしてるのを目撃。そこは何も思わなかったそうだけど、少し気になってスーパーを出た2人のあとをつけてみたそうだ。そしたら…楽しそうに2人で宝石店に入っていった」
まさか、それで?
「ちょっと中を覗いたら、やっぱり2人は指輪を見ていた。それで浮気してると思ったんだろうね」
ま、まじかよ…。
あいつ、とんだ勘違いをしてるじゃねぇか。