第18章 ドキドキ☆プロポーズ大作戦!!
声のした方を向くと、同じ係のジーナがいた。
「こんなとこでどうしたの?」
「ちょっと休憩。ジーナは?」
「私も休憩。考え事でもしてたの?」
ジーナの鋭い指摘に苦笑いを浮かべる。
そんな俺の隣にジーナは腰を下ろした。
彼女は、気がねなく話せる友人だ。
信頼していたし、貴夜との関係も話してあった。
お互いの秘密も、いくつか知ってる。
「何考えてたの?」
「……実は、プロポーズしようと思ってて」
「そうなんだ!まぁ100%うまくいくでしょ!」
「そんな簡単な相手じゃないんだよ」
いい雰囲気の時に言わなきゃ、多分断られる。
プロポーズする日も場所もシチュエーションも決まったし。
あとは…。
「指輪だなぁ」
「指輪か!」
ジーナはニコッと笑い、「それなら」と続けた。
「私、いい宝石店知ってるよ。一緒に選んであげようか?」
「本当か!?頼む。じゃあ次の休みの12時集合でいいか?」
「いーや、10時だね」
「は?何で」
俺の言葉に、ジーナは立ち上がる。
「まさか、ただで紹介してもらおうと思ってるんじゃないよね?」
あ、そうだった…。
こいつはそういう奴だった…。
「しっかり付き合ってもらうよ、私の買い物に」