第2章 仕事場にて
「どういうことだ?」
困惑した声が聞こえ、俺はふぅっと息を吐き力を抜いた。
「俺は、今凄く嬉しい。お前と、繋がっていられて、凄く…」
「……今日は貴夜デレデレだな。でも可愛い」
「煩い……あっ!」
動き始めた時、敏感な所に当たって体がびくつく。
「俺も…っ…嬉しい。貴夜と繋がっていられて」
耳元でそう囁かれ、次に耳を甘噛みされた。
なるべく声を出さないよう堪えるが、どうしても口から出てしまう。
もうすっかり、俺はこいつの虜だ。
初めて出会った時は、大嫌いだったのに。
次第に好きになっていって、今じゃこんな関係。
本当に、こんなことになる何て思ってなかった。
それは多分、隼人も同じだろう。
こうなれて、良かった。
俺は後悔していない。
好き。
他の誰よりも、好きだ。
この気持ち、届いているかな…。