第16章 ハロウィーンパーティー
「な、何すんだよレオ…!びっくりしたじゃないか」
速い鼓動を落ち着かせながらそう言う。
俺の反応を見て、レオはニヤリと笑った。
「ね。普通こんな風になるだろ」
もう言い返すことも出来ず、俺はうつ向いた。
すると隼人がスッと前に出てレオと対峙する。
「なぁ、レオ…くん、だっけ?」
「…そうだけど」
「お前、貴夜をどうしたいんだ」
「は、隼人…?」
隼人の問いに、レオは少し笑った。
「そんなの、さっきの俺の行動見たら分かるだろ。あんたは察しがいいはずだからな」
何言ってるんだ、レオは。
理解出来ない隼人とレオの会話。
何だか疎外感が…。
「そうだとしてもよ…」
隼人はそう呟き、レオが手に持っている帽子を奪い取った。
「こいつは俺のもんだから、手なんか出させねぇよ」
俺に向き直り、隼人は帽子を被せてくれた。
「隼人、何が…?」
「別に、知らなくていい。今はまだ、な…」
ふっと微笑む彼を見て、どくんと胸が鳴る。
あぁ、隼人が言ってた様に、最近俺可笑しい。
本当に、俺はこいつが…。