第16章 ハロウィーンパーティー
そして、ハロウィーンパーティー当日。
会社は、朝から会場の準備で大忙しだ。
「タカヤ、これ倉庫に運んでおいてー」
「はい、分かりました」
重い荷物を持ち上げ、倉庫へと向かう。
まさか、こんな大規模だとは思わなかった。
パーティー開始時間は夕方6時から。
いつも開始時間から多くの人で賑わっているらしい。
予想では、今日は例年に比べて多くの人が来るそうだ。
大変そうだな…。
他人事ではないが。
荷物を一旦床に置き、肩をまわす。
流石に重い。
ふうっと息をはきだし、もう一度荷物を持ち上げ様とした。
その時、誰かの手によって、その荷物が持ち上がった。
「え?あの…」
声をかけるが、その人はすたすたと歩いていく。
誰だ?
でも何だか雰囲気が誰かに似てる様な…。
「あの、大丈夫ですよ、荷物俺持てますから」
そう言って横に並ぶと、彼は立ち止まり俺を見た。