第16章 ハロウィーンパーティー
数日後。
ハロウィーンパーティーまであと2日と迫った日のことだった。
「皆、衣装が出来たぞ!」
係長が元気よく俺たちに言い放った。
遂に出来てしまったか…。
係長がそれぞれに衣装を手渡していく。
「これが、タカヤのだ」
最後に、俺のが手渡された。
ごくりと喉を鳴らし、その服を広げてみる。
あれ、意外と普通…って言うかシンプル。
紺色の無地の服だ。
「あぁあとこれも」
追加で渡されたのは、魔法使いが被るような帽子とショートブーツ。
これも紺色だ。
な、なんだ、よかった…。
あれ、でもこの服…。
「係長まさかこれ、ワンピースですか?」
おそるおそる聞いてみると、係長はニヤリと笑った。
やっぱり。