第16章 ハロウィーンパーティー
家に帰り、コーヒーを飲みながら隼人と今日の話をしていた。
「そうか、貴夜は魔法使いか」
「あぁ。お前は?」
「俺はヴァンパイア」
ヴァンパイアか…。
その姿を何となく想像してみた。
まぁ背が大きいし、似合うんじゃないかな。
「衣装は誰が作るんだ?」
「係長がそういうの好きらしくて、自分で作るって言ってた」
「そっか…」
どんな衣装を作るんだろう。
楽しみと言われれば楽しみだが何だか不安だ。
変なもの作ってこなきゃいっけど。
「貴夜の魔法使いの姿、楽しみだ」
隼人が嬉しそうに言った。
そんなの、俺だって…。
何て、口が裂けても言えない。
「そーかよ」
冷静を装ってそう言うので精一杯だ。