第16章 ハロウィーンパーティー
「ハロウィーン…パーティー?」
思わず呆けてしまった。
まさか係長からそんな言葉が出てくるなんて…。
「今からその詳細を説明する!」
「は、はぁ…」
係長、楽しそう…。
お祭り好きなのかな。
ちょっと嬉しそうな顔をしながらした係長の説明内容はこうだ。
この会社では、毎年11月31日に、社員やその家族、子どもたちを招待し中庭でパーティーが行われる。
ちなみに、この会社の中庭はかなり大きい。
そして原則として、社員全員がハロウィーン衣装を着なくてはならないそうだ。
そして、主に子どもたちにお菓子を与える。
「と、言うことは、俺も衣装着るんですか?」
「もちろん」
項垂れる俺の肩を掴んだ係長が、ニヤリと笑った。
「さぁてタカヤ問題だ。ハロウィーン…つまり11月31日まであと何日だ?」
「……1週間ですね」
「そうだ!もうやることは決まってる!」
テンション高いな…。
「衣装を作るぞ!」