第99章 【東峰 旭】U&I
その次の日
「はぁ~!?キレイなお姉さんと出会った!?」
「スッ、スガ!!ちょっ、声大きいからっ!!」
次の日、登校途中に会ったスガに昨日の事を話した。
その後も部室であれこれ聞かれ、もちろん大地にまで告げ口されてしまい、その日は一日中二人にからかわれた。
「でもあれだろ?もう会うことはないんだろ?旭は連絡先なんて聞く勇気ないだろうし!」
「いや・・連絡先は交換した」
「はぁ!?」
「いや、会話の流れでひろかさんが交換しようって言ってくれて・・」
「へなちょこのくせに生意気だな」
「ひっ、ひどいよ、大地ぃ・・」
しゅんと肩を丸めると、大地がバシンと俺の背中を叩いた。
痛っ!と声を上げると、その横でスガが大きく笑いながら口を開く。
「なら今日中に昨日のお礼の連絡した方がいいべ。鉄は熱いうちに打てって言うだろ?」
な?と笑った後に、バシンと今度はスガが俺の背中を叩いた。
「二人とも・・痛いって・・」