第12章 【澤村 大地】私の彼はBグループ?
「俺、ひろかが好きなんだ。ひろかは、しっかりしてて
勉強も運動も出来て、ダメな所なんて何にもないよ!」
昼休み、私が中庭から教室に戻るとあっという間にクラスメイトに囲まれた。
「まっ、まさかと思うけど…告白?」
「えっ、…うん。あっ、でも断ったよ?」
あり得ない!とクラスメイト達からブーイングがおきた。
「だって、Aグループ男子だよ?」
「確かファンクラブまであるんだよ?」
私はみんなが落ち着くまで待って
胸を張って言った。
「うん!でも、やっぱり私は澤村くんが大好き!」
そんな私を見て、出た…とみんなは呆れ顔。
「私にとっては、最上級Sグループだもん!」