第68章 【松川 一静】俺の彼女はドS
私は彼に溺れる。
これがMと言うのなら、それでいい。
ただ、彼が好きで好きで仕方がない。
暖かい彼の口内はもうチョコの味がしないのに、どうして甘く感じるのか。
「…ふっ。佐藤、可愛い」
耳元で囁かれる言葉にゾクゾクする。
意地悪な顔で、もう一回?って聞いてくる松川。
あぁ、これがMの快感なのかな。
私はコクンと頷く。
「松川!本当にひろかと付き合ったの?どう?ひろかってドSでしょ?」
「あぁ、そうだな。ドSだな」
そう言って私に意地悪な顔で微笑む。
「ドSなひろか。こっちおいで」
私は今日も一静のいいなりだ。
TheEnd