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【★ハイキュー!!★】短編集

第1章 【孤爪研磨】特権


あれから2年が経った。

ピピピピ…
カーテンの隙間から指す日差しがとても眩しくて、布団を頭の上まで被せて光を遮る。
携帯の目覚ましアラームを消して10分経つ頃に、聞き慣れた足音がするんだ。


「おはよう、けーんま。」


この彼女の笑顔は間違えなくおれだけに向けられたものだから、これからもずっと彼女とクロの関係に気づかないフリをするんだ。



「けーんま?早く行こう?」



わざとに寝坊して、

わざと遅れて歩く。


彼女にとって、ほっとけない弟だったとしても、

それがおれに与えられた特権だから。





The End

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