第31章 【日向 翔陽】犬男子×猫女子
「おはよう、翔陽!」
今日は祝日。
私は翔陽と部活の買い出しに来ていた。
私達は予定していたお店に向かった。
ショッピングモールの中に入っている100円ショップだ。
私達が集合したのは9時。
お店の前まで来て、大変な事態に気付く。
「・・・10時開店だって」
私達はガクっと肩を落とした。
「翔陽が9時集合って言うから、調べてるもんだと思ってた…」
「調べたし!9時オープンって書いてたし!」
ショッピングモールには色んなお店が入っている。
その中でもお店によって開店時間が違うのはみんな承知の事実。
まぁ、翔陽以外は。
あと一時間、どうやって時間を潰そうか。
私はすぐにスマホでここのショッピングモールを検索し、イートインがあるパン屋さんを見つけ出した。
「1階にパン屋あるみたいだから、そこで待たない?」
翔陽はパーっと笑顔を見せる。
俺腹減ってたんだー!と飛び上がり、私のスマホを覗き込む。
「ねぇ、どこ?パン屋どこ??」
私はスマホの画面を確認して、あっち。と指を指す。