第28章 【夜久 衛輔】理想のキス
「ちょっと、押すなよ!」
「夜久さんがじょっ女子と…あぁ!!」
「大胆ッスねぇ~」
「校内でそういうのはちょっと控えた方が…」
「・・・みんなうるさい」
声がする方を見るとバレー部の奴らが勢ぞろいしていた。
「俺なら、俺が一段下でも女の子は背伸び出来ますけどね」
ドヤ顔で話すリエーフに俺は冷たい目線を送った。
「リエーフ…レシーブ練増やしてやろうか?」
「ゲェッ!」
俺の怒りを察したのか、みんなは血相を変えて去って行った。
みんながいなくなるのを見届けて、俺はまたひろかちゃんの方に振り返る。
「さっき邪魔された分…」
背伸びをする彼女の唇をもう一度奪った。
TheEnd