第21章 【烏養 繋心】夜空がとてもキレイだから、私は涙を流すんだ。
次の日、繋心から連絡が着ていたけど、
私は返事をせずに、予定を早めて東京へ戻った。
「佐藤!次の会議までに、まとめといてくれ!」
「はい!」
私は普段通りに仕事をこなし、今日も一日を終えてた。
「そういえば、皆川さんお子さん生まれたんですよね!
おめでとうございます!」
社内はお祝いムードだった。
私は席を外し、給湯室へ向かった。
すると、皆川さんが追って来て、私を後ろから抱きしめた。
「今日、この後会えない?」
私は皆川さんの腕を振り払った。
「会えません」
もう、こんな恋辞めるんだ。
繋心が私に向けてくれた想いに負けないくらい
誰かを好きになるんだ。
私は会社を出て、空を見上げた。
「…東京の夜空もなかなかキレイだよ」
TheEnd