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【★ハイキュー!!★】短編集

第20章 【烏養 繋心】不完全燃焼


「繋心、お盆休みにひろか先輩帰ってくるらしいぜ」

俺はいつもの居酒屋で嶋田たちと飲んでいた。

「えっ・・・!?」

俺は口へ運んでいたほや酢を落とした。

「なんで、お前が知ってるんだ!」

俺が嶋田に問いかけると、ニヤっと笑って俺に携帯画面を見せてきた。

「ひろか先輩に連絡したら返ってきた」

「・・・くそっ」

俺はぐっと唇を噛んだ。






あれは俺が高校1年の時。

「新入部員は…全員そろってるね?」

俺は烏野高校バレー部に入部した。
その時の1つ上の学年のマネージャーが
ひろか先輩だった。

「まずは、この紙に出身中学と、
身長、希望のポジションを書いてください。
30分後に、試合形式で一度1年生の現在の
実力を見るゲームをします。
各自準備に入ってください」

ひろか先輩は俺たちに用紙を配って、
頑張って。と笑って見せた。
そんなひろか先輩に恋をしたのは俺だけではなかったはずだ。


それからというもの、高校の3年間
俺はひろか先輩に恋をして、
先輩の行動に一喜一憂していた。

俺がひろか先輩を好きなことは部内中が知っていた。
きっとひろか先輩も気づいていたんだと思う。


「卒業生代表」

俺は結局、ひろか先輩に想いを伝えることは出来なかった。



ひろか先輩は東京の大学へ進学した。
俺が3年になったお盆休みには
一度部活に顔を出してくれたけど、
それ以来、俺はひろか先輩とは会っていなかった。


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